一年のまとめとして、筆者の今年一年のモバイル事情を総括する事にした。
Dual Diamond(S22HT)購入
筆者の学生時代は徹底した芸術生活であったが、モバイルガジェットについてはあくまで機能優先、その上で機能美があればなお良しとというスタンスである。その為、端末の色違いなどで好みはあっても端末デザイン自体に惚れて購入するという事はない。いや、なかった、というべきであろう。実はこのS22HTは、まず最初にデザインに一目惚れしてしまった、筆者としては大変珍しいケースである。但し、単にデザインはきっかけに過ぎず、色々な点を熟考した上で購入した。
それまでは(今もだが)Advanced/W-ZERO3 [es]を使っていたが、WVGAの画面をドライブするせいもあって正直なかなか動作が重い。それに対してS22HTは画面サイズがQVGAという事もあって、きびきびと動くであろう事は購入前から想像がついていた。
そしてOSが、それまで筆者が使った事のないWindows Mobile Standardということで、操作やアプリ数に不安はあったが、操作自体はタッチパネル版と違ってキー操作に最適化されているという話だったのと、アプリも普段使う用途には特に困る程少ない訳ではなさそうだと目星がついたので、思い切って購入してみたものだ。
実際、購入後の端末評価は最高で、筆者はベタ惚れしてしまった。スマートフォンとしての機能をキー操作で確実に、しかも片手で完結できるというのはかなり快適である。
ただし、端末以外の部分つまり無線回線の評価になるが、イー・モバイルのエリア展開はまだまだPHSのウィルコムにすら追いついていない状態で、いつでもどこでも使えるというにはほど遠いのが難点となった(特に福岡近辺の屋外エリア展開は長らく止まったままである)。
室内エリアもだいたいウィルコムとイー・モバイルが同時に切れる事が多い。筆者も最近よく顔を出しているスマートデバイス トーキング九州の会場もウィルコムやイー・モバイル(やソフトバンクモバイル)は極めて厳しいのが現実だ。
端末としては惚れ込んだのだが、ネットワークが弱いというのはスマートフォンとしては致命傷なので、その点の心配が低いHT-03Aを購入してからはもっぱら無線LANを利用して、いわゆる風呂モバ端末となっている。完全キー操作なので、密封ビニール袋に入れて風呂で使う時はかなり重宝している。
しかし、ただの風呂モバ端末に月額料金を支払うのも如何なものかとも感じるので、解約金が相当なレベルまで下がった時期に解約する事になるであろう。それまでにイー・モバイルのエリアがもっと広がっていれば改めて動向を検討する事になるかも知れない。
旅行先の電源問題を再認識
夏に青春18きっぷとカプセルホテルを利用してお台場ガンダム見物に行ったのだが、やはり電源の確保には相当な困難があった。一日外出する程度なら予備バッテリーを使えば何とかなるが、まとまった日数を出かけると予備バッテリーも「使ったら終わり」なので、こまめにマクドナルドなどに入って充電する必要があり、長期の旅行ではいつもの事であるが行動には相当な制限が加わる羽目になった。
もうすぐ燃料電池が実用化すると言われて久しいが、筆者もそれが早く日常的に使えるレベルまで普及して欲しいと切実に願っている。
ちなみに、東京や大阪といった大都市圏でのイー・モバイルの混雑振りは、聞きしに勝るもので驚愕してしまった。2年縛りで簡単に解約出来ない様にして1円パソコンなどのインセンティブ商法に走るのも経営としては正しいかも知れないが、ユーザーにツケをまわすのは如何なものかというのが筆者の考えだ。
NS001U購入とAdvanced/W-ZERO3 [es](WS011SH)解約
これはNS001Uを使いたいというより、月額980円スペシャルモデルによる料金負担軽減を狙った後ろ向きな購入だ。それまでWS011SHは新つなぎ放題で月額3880円の契約だったのを、NS001U付属のRX420INに入れ替える事で3000円の経費軽減を狙ってみた。ただ、新しい端末を買った割に元のW-SIMもRX420INなので、見た目の新鮮さはまったく感じられないのが少し寂しいのも事実ではある。
EM・ONE(S01SH)解約
元々去年落下させて動作不能に陥っていたS01SHから、赤SIMをS22HTに移し替えて運用していたが、HT-03A購入と同時にS22HTがメインから外れると同時に解約した。余談だが、解約するとイー・モバイルからプリペイドSIMが送られてくるという噂を聞いていたが、筆者には送られて来なかった事を付け加えておく。
HX003ZTとHT-03A購入
筆者の家の付近でauのユーザーが増えてきたのか、特に夕方から夜半にかけて、アンテナマーク3本でもネット接続がタイムアウトする現象(俗に言うバリ3圏外)が酷く、メールやEZwebがまともに使えなくなってしまったので、家族ごとドコモに乗り換える事になり、筆者も端末を選択する必要に迫られた。候補としては、
- 慣れたWM環境とキーボードが付いたHT-01A
- キーボード派としては一番使い勝手が良さそうなBlackBerry Bold(以下BBB)
- 日本初登場のAndroid端末であるHT-03A(Googleケータイ)
本命のBBB、安定のHT-01A、冒険のHT-03Aという感じであったが、AndroidはスマートフォンOSとしてかなり話題なので、一度は試してみるべきと決心し、敢えて冒険のHT-03Aを選択する事にした。
また、テザリング利用の希望もあって、ドコモ純正SIMでは青天井になるかも知れないという料金的な不安があったのと、やはりガラケーはキープしておきたいので、HT-03AのSIMを中古ガラケー端末で運用する目的で、SIM目当てにWILLCOM CORE 3GのHX003ZTも同時に購入した。
予想通りではあるが、正直キーボード派の筆者にはタッチ操作主体のHT-03Aはあまり使い勝手が良くない。しかしそれを補って余りあるのがドコモのサービスエリアの広さだ。混雑によると思われる速度低下から逃れられないのはドコモも例外ではないが、繋がらないよりはマシである。前述のスマートデバイス トーキング九州の会場でも余裕で電波を掴むので、問題無くTwitter中継が可能になった。
しかしHX003ZTは完全に裏目に出てしまった。当初はHT-03Aでも使えていたWILLCOM CORE 3GのSIMだが、HT-03Aのファームウェアが1.5から1.6へアップグレードされると使えなくなってしまったのだ。これにより、HT-03Aに付いてきたSIMをガラケーで運用するのも断念せざるを得なくなってしまった。
今のHX003ZT(のSIM)は月額980円の寝かせ回線になってしまったので、何とかしたいと思っているところである。
CLIE PEG-TH55は今年も大活躍
おまけ項目であるが、筆者にとってPIM機能はレガシーPalm OS(Garnet OS)が一番快適で、外見がかなりボロボロになったPEG-TH55を今もしつこく持ち歩いている。Palmより良いPIM端末が出たら乗り換えるつもりではあるが、今年も結局そういう端末を見つける事は出来なかった。なんといっても、予定を見たい、メモを取りたいという時に、いちいち画面を点けてアプリを立ち上げて、という操作は不要で、ボタン一発でそういう動作に入る事ができる、まさに紙の手帳と同等以上の操作性は、なかなかあきらめられるものではない。
愛用している予定表ソフト「DateBK6」の出来も素晴らしく、正直これがあるだけでレガシーPalm OSから離れられないとも言える。
今年はとうとうTH55の電池パックが完全に寿命を迎えた様なので、サードパーティー製電池に載せ替えてみた。これでまだ暫くは引っ張れる筈である。
HT-03Aは、他のExchange経由で同期する端末と違ってGoogleカレンダーとの同期がGear経由でほぼ完全に行えるという事で結構期待したのだが、肝心の本体のカレンダー機能が残念ながらPalm標準の予定表にすら及ばないもので、メインで使う気にはなれない物であった。
ただし何も利用していない訳ではなく、TH55の負担を軽減する意味で、テレビの録画予定などそれほど重要でない予定はHT-03A(とGoogleカレンダー)に移し、TH55の使用頻度を軽減させている。
こんな感じですねぇ、我ながら文才のなさに、赤面 *ノノ
端末も撮影してのせよ~とおもってたけど、も~時間がないので、文字だけで/(^o^)\
来年も、よろしくおねがいします\(^o^)/
皆様も、よいおとしを!