http://minkara.carview.co.jp/userid/222200/blog/12815193/
去年の記事みたいですが、結論から言うと、技術的な部分の多くが間違ってます^^;;
まず、各社第三世代携帯電話の周波数は、auが主に800MHz帯(てかまだ2GHzの端末は比率的に無視していいでしょ^^;)、ドコモは基本2GHz帯で郊外は800MHz併用、ソフトバンクは2GHz帯を使ってます
そして、確かに「800MHzは、よく電波がとぶから、2GHz帯より有利」という人は多いですが、それは普及途上期までの話で、これだけくまなく基地局が、全国津々浦々整備されてくると、むしろ、飛ぶほうが、困るのです
もっと、簡単に解説しましょう
基地局あたりの収容人数に上限があるので、これだけ携帯電話人口が増えてくると、基地局を細分化して、収容人数を増やさないといけません
さて、ここで問題がおきます
その端末が、つかまえられる基地局の数をこえる、基地局の電波は、ノイズになって、感度低下や接続不能の原因になるのです
ハンドオーバーがど~のこ~の、セルごとのスペクトラムがど~のこ~のなどは、面倒な説明が増えるので省略します^^;
昔の、俗にデジタル方式とよばれた、PDC方式の携帯電話の時は、都市部でアンテナマークは十分なのにつながりにくい時は、手でアンテナをつかんで、わざと感度を落とすことでつながるようにするという裏技が流行したくらいです
今のauのCDMA2000、ドコモやFOMAのW-CDMAはある程度までの数の基地局は、同時につかんでも大丈夫ですが、それを超えると、やっぱり邪魔な電波になっちゃいます
とくに、都市部や住宅地など、使う人が多いとこでは、ど~しても基地局の密度を高くしないといけないので、
よく飛ぶ電波は、逆に不利なのです
auは、3Gが認可されるまえのcdmaOneの設備をバージョンアップすることで、今の3G(cdma2000)に対応したので、そのまま800MHz帯をつかってるのも分かりますし、ドコモが後から対応をはじめた800MHzを都市部で積極的にエリア拡大してないのも、2GHzより基地局間の調整が大変だからである事は、すぐに想像がつきます
ひるがえってソフトバンクは、基地局整備は去年すでに終了宣言を出して、現在は新規設置は大幅にへってます
つながらないのも当たり前、近年のiPhoneの
ソフトバンクは、それに応じた基地局増設をしてないのです
おまけに、元ページの基地局数一覧を見て下さい
中継局の数が、ソフトバンクだけ桁っぱずれに多いのが分かると思います
中継局というのは、基地局につける遠隔アンテナ、まぁその基地局がカバーする範囲をさらに増やすためのもので、基地局をあらたに設置するより、格段に安上がりです
郊外で利用者がほとんど居ないような地域を、一つの基地局でカバーしたい、なんて時には賢い節約方法ですが、ソフトバンクはこれを都市部でも多用してます
つまりソフトバンクは、設備投資をケチって、その基地局のエリア内でカバーする人数を減らすどころか増やして、
余計つながりにくくしてるのです
あと、この辺は想像ですが、CDMA方式は、基地局の近くにある端末の電波で、遠くの端末の電波がマスクされてしまうという特性がある[※]ので、加入者が増えれば、基地局から遠い利用者に電波が届かなくなる確率は、昔のPDC方式より、むしろ高くなるはずです(恐らくこれが、都市部や住宅地で圏外になりやすい原因ではないかと思ってます)
これも、基地局の密度を高めないと解決できない問題です
こういうのも含めて、うちは800MHzが無いから遠くまで届かなくて不利、他は天下りで800MHzを獲得して有利、というのは、私には
(お金がかかる)基地局を増やしたくない言い訳
にしか、見えません/(^o^)\
そりゃ、僻地や山奥とかで使えるようにするには、800MHzのほうが有利なので、冒頭に言ったように、100%全部間違いとは言いません(もっとも本来は、そういう所こそ中継局の本領発揮ですが)
でも、元記事にあるような
今までは普通に電波が入っていた場所でもアンテナが少なかったり、圏外になったりする
という現象は、800MHzを使ったところで解決はしません、なにせ上記のように、基地局を増やさないというソフトバンクの方針がある限り
それ以前の問題です^^;
※正確には、端末との距離に応じて基地局も細かい出力の調整が必要なので、電波状態の良い近くの端末に合わせると、遠くの端末にとっては適正より低い出力になってしまい、結果として基地局が遠い端末を把握しにくくなってしまうという現象です
電波状態が良い端末を優先するので、わざわざ遠くの端末に合わせる可能性は、まず有り得ないはずです
2/14追記
よそさまのブログですが、「ソフトバンクの貧弱な通信インフラ設備投資」とゆ~、関連記事もあったので、是非よんでみてください
2010/10/10追記
最近、ソフトバンクは基地局倍増宣言をだして、設備投資額を、au並みに増額して、孫社長も、男のプライドをかけて、ドコモを超えると宣言してます
ただ、それでもドコモの3/4くらいですし、以前も一度、基地局増量をうたいながら、そうそうに打ち切った事をかんがえると、結果が出るまでは、うのみにしないほうが、よさそうです
2011/06/16追記
今回のソフトバンクの基地局増強の実態が分かりました
念のために解説すると、中継局は基地局そのものじゃなくて、基地局のエリアを拡大するアンテナです、トラヒックが爆発的に伸びてる都市部や住宅地で、中継局を多用したら、回線がパンクして繋がらなくなるのは、目に見えてますねぇ、それから、ユーザー証言から察するに、フェムトセルは既存の基地局と、クロック同期をさせてません、つまりお互いがお互いの、妨害電波になってしまうんです、事実、両方の電波が入る状態じゃ、ぎゃくに繋がらなくなるとゆ証言多数です、ソフトバンクは、中継局や、商店街などへの公衆フェムトをどか~んと増やして、基地局の数に加えてますが、実態はこの説明のと~りです
手抜きは相変わらずでした、これでは繋がりやすくはなりませんね